立体的で個性豊かな空間を演出できる「スキップフロア」は、注文住宅を考えている方に人気です。
そこで今回は、スキップフロアとは?メリットとデメリット、スキップフロア使い方についてご紹介いたします。
スキップフロアとは?メリットとデメリット
スキップフロアとは、ドアや壁で仕切るのではなく、段差を利用して空間をつなぐことで、立体的なおしゃれな空間を作ることです。
1階と2階の間に本来は存在しない中2階を作るスキップフロアは、建て売り住宅で見かけることが少ないので、注文住宅ならではの楽しみ方の1つとして人気です。
ではスキップフロアを取り入れるメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
スキップフロアのメリット
・空間を有効活用できる
・デッドスペースを解消できる
・床面積を増やすことができる
狭小住宅や平屋住宅にスキップフロアを取り入れることで、空間に変化が生まれるので開放感のある間取りにすることができます。
スキップフロアの階段に引き出しをつければ、大容量収納として活用することが可能。
高さ制限を設けている土地にスキップフロアを取り入れることで、床面積を増やことができるので、2階建てでも3階建てのような空間を確保することができます。
スキップフロアのデメリット
・階段の上り下りが大変
・固定資産税が高くなる
・自治体によっては認められない場合がある
スキップフロアのデメリットは、階段を上り降りする必要があるということです。
家を建てて数十年経過し、年齢を重ねたときに「スキップフロアの段差の上り下りが大変」と感じるようになるかもしれません。
またスキップフロアは段差を付けてスペースを広くみせることを目的としているため、床面積が広くなることで固定資産税が高くなります。
最後のデメリットは、自治体によってスキップフロアの判断が分かれるところです。
自治体は設計書を確認して建築基準法と照らし合わせながら建築する住宅を審査しますが、スキップフロアを許可するかどうかは自治体の判断がわかれるため、事前の確認が必須です。
スキップフロアの3つの使い方
空間を利用して開放感を生み出すスキップフロアは、さまざまな使い方があります。
ここからはスキップフロアの使い方を3つご紹介いたします。
1.子どもの遊び場・勉強スペース
リビングに設けられたスキップフロアは、子どもの遊び場や勉強スペースにぴったりです。
スキップフロアを子ども専用のスペースにすることで、おもちゃや勉強道具がリビングに散らからないので、リビングは常に整理整頓した状態を保つことができます。
またスキップフロアは限られたスペースなので、体が小さな子どもにとっては落ち着ける最適な空間として活用することが可能です。
リビングから子どもの様子をすぐに確認できるので、家事や仕事をしながら子どもと同じ空間を共有することができます。
2.ワークスペース
スキップフロアはデッドスペースを有効活用することができるので、仕事道具を多く収納する必要があるワークスペースとしてもおすすめです。
壁面や階段下などを有効活用して収納スペースにすることで、書籍や書類、パソコンやプリンターなどを収納することができます。
またリビングのデッドスペースをワークスペースにすれば、家族の様子を確認しながら仕事をすることも可能です。
3.リラックスルーム
家族とは言え、お互いの視線を感じながら生活するのはストレスを感じることがあります。
家のなかでほっと一息付ける場所を作ることで、ストレスを減らして落ち着く空間を演出することができます。
床の高さをずらしたスキップフロアに、ソファーやテーブルを設置することで落ち着いて過ごせるスペースを確保することができます。
まとめ
スキップフロアは、空間を利用して床面積を増やすことができるので、開放感のある住まいづくりをすることができます。
しかしデメリットとして、固定資産税が高くなる、自治体によっては認められない場合がある、年齢を重ねたときに階段の上り下りが大変などが考えられるので、事前に建築士に相談しながらスキップフロアについて考えるようにしましょう。
スキップフロアは子ども部屋や勉強スペース、ワークスペース、リラックススペースなどさまざまな使い方があります。
他にはない家族だけのステキな空間作りのために、スキップフロアを検討してみてはいかがでしょうか。