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それぞれ違った良さがある!現代の家と昔の家の違いについて解説します!

2023.04.05

昔ながらの家を見学したり、古民家カフェに行ったりすることは、今となっては貴重で楽しい体験ですね。
しかし、昔の家に住むとなると本当に住み心地が良いのかと疑問に思い、結局現代風の家を選ぶ方も多いでしょう。

実は、昔の家にも日本での住みやすさを重視したポイントが隠されているのです。
今回は、現代の家と昔の家の違いについて解説します。


□現代の家と昔の家の違いとは?

現代の家と昔の家には、見た目の違いがあることはもちろんですが、間取りや構造面でも大きな違いがあります。

・壁材や床材
現代の家は、壁には石膏ボード、床にはフローリングを使うのが主流です。

一方で、昔の家には、調湿性、防火性、断熱性に優れた土が壁に使われていました。
また、部屋の床には調湿性に優れた畳が、廊下には経年変化を楽しめる無垢材が使われていました。

・部屋の区切り
現代の家は、扉や壁で部屋を区切るため、間取りを簡単に変えられません。

一方で、昔の家はふすまで部屋を区切っていました。
そのため、ふすまを外して大部屋にすることも、ふすまを閉めて部屋の数を増やすことも簡単だったのです。

・調光
現代の家は、窓のすぐそばにカーテンを設置することがほとんどです。

一方で、昔の家は障子で直射日光を和らげていました。
窓との間に一定の距離があったため、部屋の明るさの確保も可能だったのです。

□昔の伝統工法から工法が変化した背景

昔の壁材や床材の特徴に見られるように、昔の家では湿気対策が重視されていました。
日本には四季に加えて梅雨があり、高温多湿な気候です。
その気候において、住居の耐久性を維持するには、湿気対策が重要だったのです。

そのため、壁材や床材に調湿性のあるものを採用することに加え、床の高さを高くして湿気を滞らせない、木と木の間隔をとって木の呼吸を妨げないという工夫がなされていました。

一方で、現代の住居はどうでしょうか。
壁材には石膏ボードが使われ、床の高さもとても低い住居がほとんどで、湿気対策が重視されているとは言えません。

これは、湿気対策よりも耐震性を重視した結果です。

関東大震災で大きな被害を受けた日本は、建物の耐震基準を見直しました。
床は低く、土台はコンクリートで固めるなど、建物を建てる際には、耐震基準を満たしていることが大前提となったのです。

もちろんライフスタイルの変化もありますが、地震に強い家づくりを追求した結果、湿気対策が昔よりも重視されなくなり、昔の伝統工法は採用されなくなりました。



□まとめ

現代の家と昔の家では、間取りや構造面での違いが存在します。
しかし、それは間取りや構造を改善した結果なのではなく、家づくりで重視するポイントが湿気対策から耐震性にシフトした結果による違いなのです。

梅雨がある日本にとって、昔の家づくりは現代の家づくりにも参考になるポイントはたくさんあります。
ぜひ、昔の家も参考にして家づくりを進めてみてください。

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