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ガレージは固定資産税がかからない?本当にかからない駐車場・駐輪場は?

2022.04.09

愛車を保管しておくスペースは、これから家づくりを考えている方にとって欠かせない設備ですが、「ガレージは固定資産税がかかる」という話を聞いて戸惑っている方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、固定資産税がかかるガレージとかからないガレージについて詳しく解説していきます。

固定資産税がかかるガレージとかからないガレージ



カーポートガレージ
構造屋根と柱のみで構成されている屋根と左右・背面の周壁で構成されている
前面にシャッターを設けている場合もある
定着性
外気遮風性×
用途性×
固定資産税かからないかかる



車やバイクを保管する駐車場と、自転車や三輪車などを保管する駐輪場を兼ねて、ガレージの設置を検討している方は、まずは駐車場の種類について知っておく必要があります。

駐車場には大きく分けて「カーポート」と「ガレージ」の2種類があり、先に結論を言うとカーポートのほうが固定資産税がかかりません。

ここからは、固定資産税がかかるガレージと、固定資産税がかからないガレージについて、その理由を詳しく解説していきます。

固定資産税がかかるガレージ

固定資産税は土地と「家屋」の課税標準額に基づいて課税されます。

ここでいう「家屋」とは、具体的には住宅や店舗、工場、倉庫、その他の建物とされており、3つの要件が定められています。

1. 定着性…基礎があり、土地に定着しているかどうか
2. 外気遮風性…屋根があり、「三方向以上の周壁」があるかどうか
3. 用途性…居住、作業、貯蔵などの用途にともしうる状態かどうか

住宅とは別に立てる独立式ガレージや、住宅とガレージが一体型になったビルトインガレージは、上記3つの要件を満たすので固定資産税がかかります。

固定資産税がかからないガレージ

定着性、外気遮風性、用途性の3つの家屋として定められている要件を満たすガレージは、一般的には固定資産税がかかります。

では、これから家づくりを検討している方が、固定資産税がかからないガレージを設計するためにはどうすればいいのでしょうか?

結論を言うとガレージではなくカーポートにすることで、固定資産税がかからない駐車場・駐輪場にすることが可能です。

カーポートは屋根と柱のみで構成されており、定着性は構造によってさまざまですが、外気遮風性と用途性は満たしません。

そのためカーポートは家屋としては対象外(非課税)となるため、固定資産税がかからない駐車場・駐輪場にすることができます。

家づくりではどう駐車場・駐輪場を考えればいいの?

固定資産税がかかることを避けたい方は、固定資産税がかからないカーポートがおすすめですが、カーポートしか選択肢がないのでしょうか?

ここからは、愛車を保管する駐車場・駐輪場の2つのアイデアをご紹介いたします。

屋根なし駐車場

最近の新築住宅であえて屋根を設けずに駐車場スペースのみを広く確保した駐車場をみかけることが多くなりました。

カーポートを設置しないことで、定期的なメンテナンス費用が不要になるというメリットがありますが、愛車を雨から守ることができないというデメリットがあります。

テラス屋根

車は1台分の屋根なし駐車場にして、自転車や三輪車などは隣家との境界付近や玄関横スペースに設置できる、簡易的なテラス屋根を設置することで、自転車1〜2台分の駐輪スペースを確保することができます。

車と自転車などを同じ場所で保管すると考えるのではなく、それぞれ別々の場所で保管するように考えることで、空いているスペースを有効活用することができます。

まとめ

固定資産税がかからないガレージは、柱と屋根で構成されているカーポートです。

少なくとも屋根と壁の3方向が覆われているガレージは、固定資産税の対象となる家屋の要件を満たすので固定資産税がかかります。

もし固定資産税がかからない駐車場・駐輪場にしたい場合は、カーポートがおすすめですが、カーポート以外の選択肢としては「屋根なし駐車場」もしくは「自転車はテラス屋根」の2つがあります。

工務店と相談しながら、家族にとって最適な住まいにできるように、さまざまな設備を検討してみてくださいね。

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