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気密性の意味とは?気密性が果たす重要な役割とともに解説!

2023.03.16

家づくりで重視したいのは、家の中の動きをスムーズにする間取り、家の印象を決める外観、そして家の住み心地に影響するあらゆる性能です。
断熱性や耐震性、耐水性など求められる性能はたくさんありますが、近年注目されているのが「気密性」です。

今回は、気密性が意味することと気密性が果たす重要な役割について解説します。



□気密性が高いとはどんなことを意味する?

気密性とは、家にある隙間をなくして屋外と室内の空気の出入りを少なくした状態のことです。
気密性が高いほど、隙間が少ない状態であるということになります。

近年「高気密・高断熱住宅」が注目され始めたように、気密性は家づくりにおける重要事項になりつつあります。
では、気密性を重視しなかった場合、どのような事態が起こりうるのでしょうか。 

1.外気温の影響を受けやすくなる

気密性が低いということは住宅の隙間が多い状態であるため、外気温の影響を受けやすくなります。
冷暖房で快適な室温に設定しても、外気が室内に侵入して室温の調整が難しくなってしまうのです。

2.光熱費が高くなる

室内の環境が外気温の影響を受けやすいことから、冷暖房の稼働効率も落ちてしまいます。
室内の気温を快適に保つために多くのエネルギーを使用するため、光熱費が高くなってしまうのです。

3.家の耐久性が低くなる

空気も湿気を含んでおり、その空気が屋根や床の内部に侵入することで、結露が発生してしまいます。
結露はカビの発生の原因となり、木材を痛めたり、断熱材を劣化させたりして、家の耐久性を弱めてしまうのです。

□気密性が果たす役割とは?

気密性が高いことで上記の3つも防げますが、それ以上のメリットが他にも存在します。

1. 断熱性能も上がる

高気密・高断熱住宅と言われるように、気密性と断熱性はセットだと高い性能が維持されます。
気密性が高ければ、高断熱によって外気温を受けていない空気を外に放出しなくて済みますし、断熱材の劣化も防げるのです。

2. 家の中の温度が均一になる

気密性が高い家だと、外気温の影響を受けないため、家の中の温度が均一になります。
冷暖房の稼働効率も良くなり光熱費も抑えられるだけでなく、急激な温度差によって起こるヒートショックの危険性もなくなります。

3. 汚染物質の侵入を防ぐ

外からの影響は、気温や湿気だけではありません。
花粉や黄砂、PM2.5などの汚染物質の侵入も防ぎ、アレルギーや病気から身体を守ります。



□まとめ

気密性とは、家にある隙間を少なくし、空気の出入りを抑えた状態のことを言います。
気密性が高ければ高いほど、断熱性能も効果を発揮し、家にさまざまなメリットをもたらします。

光熱費を抑えるだけでなく、アレルギーやヒートショックなど健康のためのメリットもあるので、ぜひ気密性を意識した家づくりを検討してみてください。

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